はじめに
仮想環境へWebサーバーであるnginx(エンジンエックス)の導入、そしてブラウザからのアクセスまでを行います。
VirtualBox、CentOSの部分は過去記事をご参照ください。
hrroct.hatenablog.com
手順
とりあえずyum update
ちなみにyumとは。
Yellowdog Updater Modified
"LinuxのRPM Package Managerのパッケージを管理するメタパッケージ管理システムである。"
Yellowdog Updater Modified - Wikipedia
今回は、何かを始める前に、各種アプリケーションをupdateしましょう、くらいの意味合いです。
基本的にrootユーザーで作業していきます。
yum update
nginx導入
nginxとは。
nginx [engine x] is an HTTP and reverse proxy server, a mail proxy server, and a generic TCP/UDP proxy server, originally written by Igor Sysoev.
Apacheを使っている方はまだ多いと思いますが、非同期のイベント駆動のアプローチをするnginxはApacheと比べて
高負荷下において、より予測可能なパフォーマンスを提供すると考えられている
nginx - Wikipedia
とのことです。
今回、nginxの安定版を使用しようと思います。
やり方は同じく公式サイトに書いてあります。
nginx: Linux packages
ただし、"OS"を"centos"に、"OSRELEASE"を"7"に書き換える必要があります。
vi /etc/yum.repos.d/nginx.repo [nginx] name=nginx repo baseurl=http://nginx.org/packages/centos/7/$basearch/ gpgcheck=0 enabled=1
nginx用のリポジトリ設定ができたので、あとは(CentOS的に)普通にインストールします。
yum -y --enablerepo=nginx install nginx nginx -v # nginx version: nginx/1.14.0
バージョン情報が表示されれば、無事インストールできています。
nginx起動
起動と、ついでに自動起動の設定も行っておきます。
# 起動 sudo systemctl start nginx # 自動起動設定 sudo systemctl enable nginx # ステータス確認 sudo systemctl status nginx
statusは複数行表示されますが、3行目あたりに
Active: active (running)
って緑色で表示されていればOKです。
この時点で、
curl localhost
をすれば、ドキュメントルートにあるindex.htmlファイルの中身が返ってくると思います。
ただし、まだブラウザを介してのアクセスはできません。
CentOSのファイアウォールの設定と、ポートフォワーディングの設定が必要になります。
ファイアウォールの設定(httpの許可)
これはCentOS側の設定になります。
firewall-cmd --permanent --zone=public --add-service=http firewall-cmd --reload
http(ポート80)を許可してあげればOKです。
ポートフォワーディングの設定
仮想マシンはデフォルトでは閉じた世界になっているので、80番ポートを開けただけでは、外の世界からhttp://localhost/でのアクセスはできません。
そこで以前の記事にも書いたポートフォワーディングの設定を行います。
詳細は以前の記事を見ていただくとして…
今回は、httpを追加します。
ホストポートの"8080"は、空いていれば何でもいいです。
そして、CentOSを再起動します。
さいごに
ただアクセスできるようにしただけなので、これからまだnginxについては設定が必要になります。
長くなるので、それはまたの機会に…。
以上でした!